タイは複数の音をつなげて演奏するための記号 スラーは複数の音を滑らかに演奏するための記号 タイのつなげて演奏するということは、音と音の間を一切あけずに演奏するということです。 こちらは楽譜で見たほうがわかりやすいです。
- 1小節目はタイを使用せず書かれています。
- 2小節目はタイを使用して書かれています。
- 1小節目と2小節目を演奏すると全く同じ音、リズムになります。
これが、タイで音を繋げた結果です。
スラーの滑らかに演奏するということは、音と音の間をなるべくあけないように(つながっているかのように)演奏するということです。なので、実際には音と音の間は途切れます。
3つ以上の音にまたがっている=3つ以上の音を1つの線でまとめているものは絶対にスラーです!
タイは複数の音を1つの線で繋げることができません。
- 1小節目 – スラー : 同じ音を滑らかに演奏します
- 2小節目 – タイ : 複数の同じ音を一つの音として演奏します
- 3小節目 – 2小節目をタイを使用せず書いた結果です
- 隣り合う同じ音が線でつながれている場合はタイです。
- タイは小節をまたぐこともできます。
- 先程の説明のとおり3つ以上の音をつなぐことはできないので、最後の音のかたまりはスラーとなります。
※実際にスラーをこのようにつけると楽譜として美しないのですが説明のためあえてこのような記譜をしています。
異名同音(音の名前は違っても、実際になるのは同じ音:G#とA♭など)が線でつながれている場合は5線譜上での見た目の音の位置は異なっていても、演奏上は同じ音になるためタイとして扱われます。
上ふたつの見分け方を踏まえてみると、この線はタイと言えそうですが実は違います! 同じ音が隣り同士で繋がっていても、音符にスタッカート(音を短く切る指示をするために、音符の真下もしくは真上ににつけられる小さな点)が付いている場合はメゾ・スタッカートという奏法になります。 メゾ・スタッカートはスラーでつながれたスタッカートの付いている音を3/4程度の音の長さで柔らかく切って演奏するという意味です。 同じ音でつながれていてもタイとは違い音をきって演奏するため、1小節目は2小節目のようにはなりません。